
「白髪が増えただけじゃなくて、髪がパサつく気がする…」
そんなお悩みを感じていませんか?
年齢を重ねるとともに増えていく白髪。
実はその「白髪」と「髪質の変化」には、深い関係があるのをご存じでしょうか。
「昔と同じケアをしているのにまとまらない」
「ツヤがなく、広がりやすくなった」
「硬くてゴワつくようになった」
こうした変化は、単に白髪が増えたからではなく、髪の内部構造そのものが変化しているサインです。
今回は、美容師の視点から「白髪と髪質の関係」をわかりやすく解説します。
白髪は「メラニン色素が作られなくなった毛」だけじゃない
白髪とは、毛根の中でメラニン色素が作られなくなることで生まれる「色のない髪」のことです。
しかし、実はそれだけではありません。
髪の中では、同時にタンパク質・脂質・水分バランスの変化も起きています。
これが、髪の見た目や手触りに影響を与える大きな要因なのです。
髪内部で起きている3つの変化
白髪が生え始める30代後半〜50代は、ホルモンバランスや代謝の変化によって髪の状態も少しずつ変化していきます。
その主な変化は次の3つです。
① キューティクルが硬くなる
年齢を重ねると、髪の表面を覆うキューティクルが硬くなり、しなやかさを失います。
この硬化によって、髪がゴワついたり、動きが出にくくなったりします。
さらに、白髪はメラニンがないために紫外線の影響を受けやすく、より乾燥・退色が進みやすい傾向にあります。
この硬化によって、髪がゴワついたり、動きが出にくくなったりします。
② 水分保持力の低下
健康な黒髪は、髪内部にある「間充物質(CMC)」が水分をしっかり抱え込んでいます。
ところが、加齢によってこのCMCが減少し、水分を保つ力が低下します。
結果として、髪が乾燥しやすくなり、パサつきや静電気、広がりが起こりやすくなるのです。
この硬化によって、髪がゴワついたり、動きが出にくくなったりします。
③ 髪が太く・ごわつきやすくなる
白髪は黒髪に比べて、内部のタンパク質構造が変化しており、少し太く・硬くなります。
これが全体の髪の手触りやまとまりの悪さにつながるのです。
「昔より髪が強くなった気がする」「でもまとまらない」という方は、この硬さが原因かもしれません。
この硬化によって、髪がゴワついたり、動きが出にくくなったりします。
白髪染めによるダメージの蓄積にも注意
白髪は黒髪に比べて染料が入りにくく、色落ちもしやすいため、定期的なカラーを繰り返す方が多いですよね。
しかし、繰り返しの白髪染めは、髪や頭皮に少しずつダメージを与えます。
特にアルカリ性のカラー剤は、髪のキューティクルを開かせて染料を入れるため、続けていくうちに髪が乾燥・硬化しやすくなってしまいます。
「白髪染めをしても、以前のようなツヤが出ない」
そんな場合、髪の内部ダメージが進行している可能性が高いです。
白髪を染めること自体が悪いわけではありませんが、「染めるたびにケアする」という発想がこれからの時代のスタンダード。
白髪染めと一緒に髪の補修・保湿ケアを行うことが、艶やかな大人髪を守る鍵になります。
「白髪=老化」ではなく、「髪質が変化している」だけ
白髪が増えると、どうしても「老けて見える」「もうツヤは戻らない」と思いがち。
ですが、それは誤解です。
白髪世代の髪は、若い頃とは違う構造になっているだけ。
つまり、ケアの方法を変えれば、十分にツヤも潤いも取り戻せるのです。
たとえば、髪内部を補修してハリを与えるトリートメント、乾燥を防ぐオイル・ミルク、紫外線対策などを取り入れることで、白髪を感じさせない「艶とまとまりのある大人髪」を育てていけます。
白髪世代の髪には「質感ケア」が不可欠
白髪が気になり始めた頃こそ、「色」ではなく「質感」に注目することが大切です。
今の髪に必要なのは、「染める」だけではなく、「整える」ケア。
「白髪染め+質感改善」を組み合わせることで、髪本来のしなやかさ・潤い・ツヤを取り戻すことができます。
当サロンでも、白髪染めと同時に行える質感改善トリートメントが人気です。
ハリ・コシ・ツヤが一度に叶い、「髪が生き返ったみたい」と嬉しいお声を多数いただいています。
まとめ
白髪が増える=髪が衰えた、ではありません。
髪の性質が変化しているだけなので、正しいケアを選べば美しさは取り戻せます。
「白髪が出てきた」「髪が扱いづらくなった」
そんな今こそ、髪を見直すタイミング。
大切なのは、「これからの髪」をどう育てるか。
白髪をマイナスではなく、新しい自分らしさを引き出すサインとして受け止めてみてください。
次回予告
次回は、そんな白髪世代の髪をなめらかで艶やかに導く「質感改善ケア」について詳しくご紹介します。
白髪染めをしながらも髪の美しさを保ちたい方は、ぜひチェックしてください。
白髪をマイナスではなく、新しい自分らしさを引き出すサインとして受け止めてみてください。

